パティスリー アンジャルダン 訪問日 6/22 後編

パティスリー アンジャルダン 訪問日 6/22 後編

パティスリーアンジャルダンでの完結編となります。宜しくお願い致します。

 

それではいよいよ後編のスタートです。

 

あらかた写真も撮り終えたので(この時点では新規追加されたスイーツの存在は知りませんでした)、時間まで2Fにあるカフェスペースで待たせて貰う事に致しました。まぁ色々撮影も残ってますし、何よりオーダーを考えたかったのが本音。

階段をよいしょと上がると、

誰もいないカフェスペースがお目見え。

 

あ~やっぱりここ落ち着きますね~。とにかく好きです。解放感ありますし、そういう意味では同じケーキバイキングのシュクレよりも過ごしやすい環境になっていると思われます。

 

辺りをキョロキョロ見回しながら今回の席を探索すると、

まさかの窓際というラッキー席でした。

 

いいじゃないすか、この感じ。気持ちいいです。ただここの名物として良く通りを救急車やパトカーのサイレンがけたたましく鳴り響くという光景もおまけで付いてきます。名物なのか?

 

待ち時間をフル活用して撮影です。

コーヒーなどのドリンクはセルフサービスです。

焼き菓子やサラダ、ちょっとした軽食もお好きなだけ食べれます。今回サンドイッチ食べ損ねました。事後報告になってすいません。

アイスクリームもあります。

撮り損ねましたがバニラアイスも完備。

フォークなど細かいものまで揃っています。

ちなみにケーキバイキングでの3種の神器はフォーク、スプーン、ナイフの3つ。特にナイフは断面図を魅せつつ撮るには必須アイテム。これやりながら細かく写真撮影してる人は十中八九ブロガーかと思われます。普通やらないですからね…。

 

そうこうしてると下の階から店員さんがバイキング開始のお知らせが。お知り合いの方と連れ立って1Fへ降りていきます。ちなみにこの段階では私とお知り合いの方の2組のみでした。少し経ってから女性ひとりがケーキバイキングの利用をしていましたが恐らく12時スタートは私たちだけだったようですね。おかげでここだけの話、今までで一番快適に過ごせました。お知り合いがいると何故か妙な安心感がありますよね。

 

アンジャルダンさんのケーキバイキングは先に支払いを済ませる形になっています。その後にケーキバイキングの利用は初めてかと聞かれますので何度も利用してる方ならそのまま最初のオーダーを受け付けてくれるようになっています。初めてでよく分からないという方はしっかりと説明を聞いてからスタートして下さいね。

 

私も支払いを済ませるとすぐに最初のオーダー。

 

一度に頼めるのは3つまでとなっています。それらを終えるとバイキングの時刻が書かれた札を手渡されますので受け取って2Fに戻り待機という流れになります。

 

これまた非常にありがたい事に開始時間は12時からになっていますけど実際支払いを澄ませてからオーダーをしてケーキが席に届いたのは11:50くらいでした。何という神仕様。制限時間は70分なんですが実質80分でしたからね。まぁたまたまでしょうけど。多分ケーキバイキングの利用者が少なかったのも大きいと思います。

 

まずは記念すべき1皿目。

の前に今回のメニュー表です。参考までに。

最初にオーダーさせて頂いたのは、

まずは新作ケーキからチョイスしてみました。

メロンシャンティ

今回アンジャルダンにやってきたのはこのメロンシャンティが一番のお目当てだったからです。まぁ今の季節限定ですからね。実際これ目当てでやって来てる人たちも多そうですし。プリンスメロンを贅沢にもひとつ丸ごと使って作られているらしく、ジューシーで瑞々しいメロンの果肉の下にはカスタードクリームがたっぷりと。更にしっとりとしたスポンジに生クリーム。これは素直に美味しい。わざわざこれだけを食べに来る価値が十分ありますし、多くのファンを唸らせるケーキだと感じました。余談ですが私が電話でお店に連絡させて頂いた時にお聴きした話だと例年通りだと7月の頭くらいまでは出されているとの事。ただ材料となるプリンスメロンが無くなればこのメニューも終わりみたいですので行くかどうか迷われてる方はお早めに。超~オススメです。

断面図を撮ろうとしましたが悲惨な形に…。そういやメロン丸ごと使ってたんだっけと後から思い出し苦笑い。これは切るもんじゃないな。

完熟マンゴータルト

夏のシーズンに先駆けてタルトも4種類登場していました。こちらは完熟マンゴーをたっぷりと使用したオレンジが美しいタルト。表面にはナパージュ。完熟というだけあって非常に強い甘味を感じました。逆に言えばその辺が少し甘ったるさを感じる部分ではありますので苦手に思う方もいるかも知れません。下地はスポンジと生クリームという定番のものにダマンド。一番下にはザクッとした食感が嬉しいタルト生地が。

いちじくのタルト

トップにはクラッシュされたゼラチンがあしらわれていました。いちじくは甘さ控え目でくどくなく食べやすい感じ。個人的にもう少しいちじくの甘味が感じられると良かったかな。下には生クリーム、スポンジ、カスタードクリーム。ダマンドと土台部分の作りはその他のものと共通していますね。

続いてすぐに2皿目をオーダー。

こちらも新作から選んでみました。

アメリカンチェリーのタルト

以前あったガトールージュとかと同じ土台生地でしょうか。トップにはまろやかな生チョコクリーム。そしてコンポートされたアメリカンチェリーの下にはカスタードクリームとダマンド。タルト台はザクザク食感のクッキータイプでした。更に分かりにくいですが底の方にうっすらとチョコレートソースが敷かれてあったのには驚き。

メロンシャンティでの借りは返した。

抹茶ムース

これ見た瞬間に抹茶シーズンはこれで終止符でもいいんじゃないかと思ってしまったのは裏話。

表面には苺、栗、餅、あずきといった和の素材をベースにされたものがトッピングされていました。それらの下には抹茶ムースなのですが生クリームと抹茶スポンジが合わさったものも入っており、思った以上に抹茶感も強くて楽しめる和スイーツとなっています。甘過ぎない程度に仕上げられているので抹茶はちょっと…という方にもオススメ。

桃大福

ここの大福もかなり看板商品的な位置付けにありますよね。ケーキ屋で大福というのも面白い。何より季節で中身を変えてきてるのも良いです。前回は桜あんだったかな。これも今の季節に合わせて桃に変化していました。定番の変わらぬ商品もいいのですがこういう限定メニューはやはり訪れると食べてみたくなります。私も限定の言葉の響きに弱い質なので。回りに薄く延ばされた桃風味の求肥がとても上品な甘さで普通に和菓子屋で出されていてもおかしくないようなポテンシャルを秘めています。中には大きくカットされた新鮮な桃がたっぷりと。その下にはスポンジとカスタードクリームに白あんという組み合わせ。ひとくち頬張れば桃のジューシーな果肉とクリームと白あんの上品な甘さが駆け抜けていきます前回の桜あんを超えてきましたね。さすがです。

 

秒で食べつつ、写真撮影しながらメモる姿はどう見えるのだろうか…。心配しながらもそんなの関係ねぇと続けざまに3皿目をオーダー。

限定メニュー、リニューアル商品、定番商品からひとつずつ選んでのオーダーです。

フルーツショート

創業以来10年以上作り続けていたというフルーツショートですが私が訪問するタイミングでリニューアルされたとの情報を聞いたので通常の苺ショートと迷いましたがどうせならと思いオーダーさせて頂きました。

 

以前までのショートケーキは一番下地のスポンジの上に生クリーム、その上にまたスポンジ、更に生クリーム+フルーツというベターな組み合わせだったのですがリニューアル後はトップに飾り付けされていたフルーツをあえて断面が美しく映えるようにと今まで2層だったものを幾つもの層に重ね合わせ、その間に惜し気もなくフルーツを入れていますね。後から気付きましたけど層によってフルーツの種類を変えてきてるのもまた細かい演出。確かに見た目的にもこの方が映えるのは確かですけど食べた食感としても多重層が織り成すハーモニーが口の中で心地良く溶けていきます。スポンジに関してもひとつひとつが薄くなっているのでもっさり感がなくて食べやすい。何より以前は苺ショートとの違いが分かりにくく、結局上に乗ってる果物の種類が異なるだけでは?と思っていましたがこれで差別化も図れるようになったと思います。今回訪問する決め手になったのは言うまでもなくメロンシャンティですけど振り返るとこのフルーツショートが一番記憶に残っています。それだけ抜群だったという証拠でしょうね。アンジャルダンさんのケーキを引っ張ってくれる頼もしいエースになるのではないかと期待しております。

素晴らしいショートケーキでした。

ゴールドキウイのタルト

こちはもゼラチンクラッシュをトップにナパージュでコーティング。やはり季節柄夏を意識してかゼラチンとかの装飾がこれからは多くなりそうですね。その下にはかなり大きくカットされたフレッシュなゴールドキウイが。特別コンポートされてる訳ではありませんでしたが甘味もそこそこ強く、私としては今回並んでいたタルト系だと一番美味しいと感じました。変に甘ったるくないのでこれからの季節にはぴったりだと思います。

ティラミス

何をオーダーしようかと考えていたんですけどアンジャルダンに行くならティラミスは外せません。程よい甘さと少し苦味を効かせたコーヒーを染み込ませたスポンジとマスカルポーネクリームは食べる価値ありです。ご賞味あれ。

 

この辺から徐々に溜まってきてます。早くね?と思われるでしょうがこんなもんですよ普通は。ここからどう魅せるのか。お楽しみに。

そんなこんなで気力を振り絞り4皿目。

若干ゼリーとシュークリームに逃げた感は否めない。ここら辺で一息入れるという役目もあるのでまぁ多目に見て頂ければ…。

チョコモンブラン

モンブラン系からもひとつチョイスしようと思ってましたがあえて通常タイプのものではなく、チョコモンブランをオーダー。ここのモンブランは悪くはないんですけど個人的にチョコモンブランか紫芋のモンブランの方が食べてみる価値は感じられるかも知れませんね。トップにはパリパリのチョコレートが飾り付けられており、続いて生チョコの風味が抜群のショコラクリーム、更に濃厚なガナッシュの層。下地にはチョコスポンジと生クリームという構成になっています。美味しいのは間違いないんですけどとにかくサイズがかなり大きいので重たいのが唯一の欠点でしょうか。これ食べるならある程度前半戦じゃないと後半は辛くなると思います。

とろけるブドウゼリー

限定メニューから初夏を漂わせる涼しげなデザートをチョイス。とか言いつつ、まぁ特別語る事はないんですけどね…。とろけると明記されてるだけあり、食感としてはこれからの季節にぴったりとグラスゼリーになっていました。

くるみシュー(チョコ)

久し振りに純粋なケーキ屋のシュークリームが食べたくなりオーダー。表面にかけられたチョコレートコーティング以外はくるみシューと同じです。たっぷりと詰められたクリームが子供から大人まで万人受けする美味しさ。

 

段々キツくなってきましたが勢いのまま5皿目。

気になったコーヒーゼリーと何とかもうひとつくらいは食べておきたいと強引にメロンシャンティをオーダー。今度はちゃんとスプーンで綺麗に頂きましたのでご安心下さい。フルーツショートなんですけど地味にハマってしまい大変な事態に。嬉しい悲鳴というやつ。ここ最近食べたケーキの中だと一番美味しくて、ケーキ本来の魅力とかそういうものがこれひとつで十分感じられるスペックを誇っています。久し振りにケーキで感動してしまいました。やっぱいいな~。

コーヒーゼリー

トップには苦味を残したコーヒークリームとトッピングにコーヒー豆が乗せられていました。その下にはダイスカットされた甘さ控え目のコーヒーゼリー。底にはふるふるとした食感が優しいバニラ風味のババロアが。ただのコーヒーゼリーかと思いきや結構凝ってましたね。

 

そろそろ終焉が近付いてきたか?

残り時間も気になりますが胃袋の具合と相談しつつ、まだ行ける!と勝手にGOサイン。

 

ひとつ気になっているんですけどよくスイーツビュッフェやケーキバイキングに行かれてる方でその辺の見極めって皆さんどうされてるのかな~と。食べ残しはご法度ですからしないのは前提の話ですけど結構難しいですよね。私もいつもその辺の加減が探り探りなもので…。食べ過ぎて食べなきゃ良かったと後悔した事もありますし、逆にもうちょいいけたんじゃないかと思った経験だってあります。まぁ最終的には自分のさじ加減なんでしょうけどある程度満足しつつ、気持ち良く終わらせられるのがきっと一番いいんでしょうね。

 

あ、断っておきますけど私のやり方は参考にしないで下さいね。参考にならないので…。

怒涛の6皿目に突入。

何となく体が優しさを求めていたので優しさの塊であるプリンをチョイス。しかしここにきてのモンブランて…。更にゴールドキウイのタルトもお気に入りだったものでついリピート。

むらさきいものモンブラン

以前食べた時はそこまで芋感が強いとは感じなかったような気がするんですけどこのモンブランもかなりレベル高いです。紫芋のペーストはもちろん、生クリームにもたっぷりと芋が入っていますのでとにかくさつまいもの食感や風味がこれでもかと感じられる仕上がりになっていました。

 

さすがに終わろう。時計を見るとまだ時間が残されている状況で行くべきか行かざるべきかと自問自答していましたが…。

結局7皿目をオーダーしてしまいました。

何故わざわざ重たいと分かっているタルトに苺ショートを選択したのか…。抹茶ムースはまだ分かりますけど。

ブログ書いてるだけの事はあり、ちゃっかり撮影するだけの余裕はあるみたいです。

ショートケーキ

アンジャルダンさんで地味にこのショートケーキを食べれるのを楽しみに通っていたのですが確かに美味しいのは間違いない。ただフルーツショートの破壊力をまざまざと魅せられた後に食べるとどうしてもその差が歴然と感じられるのもまた事実。多分ですけど今度から苺ショートはオーダーしなくなる可能性が高いですね。まぁ苺ショートは変に色々とフルーツが混ざってないぶんシンプルな美味しさを感じられるのが強みですから今後も需要はあるでしょうけど。

 

正真正銘これでフィニッシュでした~。

計21個という結果ですけど今回はゼリーなどの軽めのものが多かったですからね。多分そういうものを除外してケーキとかタルトだけになるとここまで食べれてないかとは思います。

 

以前に比べると確実に食べれる量は減ったかなというのが率直な感想。前ならもう1順くらいは食べても不思議じゃなかったと思うんで。けど沢山食べれるのって別に誉められる事でもないし、何でも食べ過ぎは体に毒ですからね。ましてや脂肪と糖質の塊であるケーキは特に。それでもやめられないからある程度普段から節制してる訳で。

 

アンジャルダンでのケーキバイキング。

かなり久し振りに純粋なケーキオンリーのバイキングに参加してみましたがこの辺でまとめを。

 

ケーキについては相変わらずクオリティが高く、今回は季節限定商品も多かったのもあってか種類としても満足感がある内容だったと思います。この時期になるとどこもそうだとは思いますがゼリー系なんかの涼しげなデザートが並べられるじゃないですか。あれを否定してる訳ではないんですがあればかりになるとやはりケーキバイキング利用者としては全体的な満足感が下がるかなとは思います。あっても1つか2つあれば十分なのと今回で言えばコーヒーゼリーなんかは多少工夫されていたように感じましたがとろける~ゼリーはわざわざショーケース内を圧迫してまで2種類用意しなくてもいいのにな~と思ってしまいました。けどそのぶんタルトは旬のものも取り入れつつ、複数種類を用意したりとまぁバランスは取れていたのかなという感じ。

 

一番印象に残っているのはやはりメロンシャンティと言いたいところなんですが私としてはフルーツショートが原点にして頂点だったかなと。もちろんメロンシャンティは素晴らしく、これを食べに遠方からわざわざ訪れる価値も見出だせるケーキですけど変化球なんですよね。一方でフルーツショートはド直球のストレートを懸命にこちらへ投げてきてるような感覚。言葉にするのが難しいんですけど是非一度食べてみて欲しいです。

 

タルト系だとゴールドキウイなんかは非常に良く出来てるな~とは思います。けど如何せんフルーツショートがそれらを優に超えてきてしまった感は否めない。個人的にはそれくらい素晴らしいケーキだと感じましたね。

 

もう来週もアンジャルダンでいいんじゃないかなと思ってしまいますよね、こうなると。

コスパと質を考えると店売りのケーキバイキングにはホテルなんかのスイーツビュッフェでは太刀打ち出来ないと思います。もしそれらが存在するとすれば支払う値段以上かそれ相応のハイレベルなスイーツがある、もしくは凄まじくコスパ力が高いかどちらかでしょう。後者はまぁあるとしても前者は…。お店選びが益々難しくなっていますが願わくばそれが良い選択になるように。

 

アンジャルダンでのケーキバイキング、短い時間でしたがとても内容としては濃い充実した時間を過ごす事が出来てリフレッシュになりました。

 

またそう遠くない内に再訪出来ればと思います。

 

ご丁寧な対応ありがとうございました。

それではまた。

素晴らしいケーキに巡り会えますように。